昨日は、職場の人との新年会だったが、普段なら付き合わない終電後の2次会まで付き合い、やけ酒となってしまった。忘れようとしても、1,000万円を超える損失のことは片時も頭から離れることはない。何をしてても、ついこの損失のことと比較してしまう。妻が新婚旅行は予算的に1都市かなと話をしてきても「1,000万があったら世界一周も出来た」と思ってしまうし、父から来月車検だけど買い替えないでと聞かされた際には「1,000万があったら新車も買ってあげられた」と思ってしまう。いまとなっては無いものは無いのだから、会った場合の妄想などしても意味がないというのに。そして、それは何度も理解しているつもりなのに…だ。
仕事が忙しく忘年会が出来なかったので、代わりの新年会だったが、1次会の居酒屋は、ビールが一杯400円と安かったので選んだ。そんな際にも、「1,000万があったらそんなことが選択基準にならなかったのに」とつい考えてしまう。もう、些細なことでは喜びを感じられない人間になってしまった。
そんなイライラした気持ちが終日つづく。同僚との話題も楽しめるはずもなく、1次会は終了。でも、居酒屋で飲んだビールと獺祭の磨き2割3分というお酒は美味しかった。相場で失敗してから、初めて美味しいと思えた飲み物だった。その勢いで、そのまま誘われた2次会にも行くことにしてしまった。
2次会のキャバクラで飲んだイモ焼酎は全く美味しくなかった。なのに、カラオケで歌っているうちにやけっぱちな気分になり、何杯も飲んでしまった。新婚なのでキャバクラでの出会いには全く興味がなかったが、カラオケは楽しかった。何だかどうでもよいような気持ちになり、さらに安酒をあおる…。帰りのタクシーでは、自宅にたどり着く前に途中下車してもどしてしまった。39歳にして、人生初のやけ酒&二日酔いをやってしまった。。。
そして翌朝、睡眠不足でも思いのほか体調が良いなと思っていたが、相場を見て急にめまいがするほどのショックを受けてしまった。10時過ぎ、一気に300円も日経平均が急騰。自分が昨晩ロスカットされてから、たった30分で実に400円も上昇した。もう一晩耐えられてさえいれば。。。
強制ロスカットされた後なので、自分には何も影響はないはず。それはそうなのだが、更なる急落を望む自分がいた。強制ロスカット直後は、処分されたことへのやるせなさがつのるばかりだが、その後はロスカットに感謝できるような相場になってほしいと思ってしまう。もはや他人事なのだが、その後の相場でもなんとか報われたいと願ってしまう。この感情は、経験した人間でないと分からないと思う。
だが、そんな自分の想いとは裏腹に、相場は90度に近い勢いで上昇を重ね、一時は17,960円になった。実に、自分が半日前にロスカットされてから380円も急上昇した。
その上昇を見ていたら、急に精神的に疲れてしまった。「あと半日、持ちこたえられていれば、損失はこれだけで済んだのに」と損失の皮算用(使い方合ってるかな?)をしてしまう。 忘れていた二日酔いが急に復活してきて体調が悪くなり、今日は定時前に退社してしまった。
付き合ったばかりの彼女と最初は幸せな日々を過ごしていたのに、急に理由も告げられず振られてしまい、その後彼女が幸せそうに別の男とデートしているのを見てしまった気分。。。
相場から撤退しているのに、まだ相場の呪縛からは逃れられない自分がいる。